2人の天才 河鍋暁斎と下村観山

連休に「ゴールドマン・コレクション 河鍋暁斎の世界」展と「下村観山展」を鑑賞しました。

河鍋暁斎は、以前から幽霊や禍々しい絵を描く画家くらいの認識しかなく、

じっくり見てみたいと思っていました。

英国のゴールドマン氏の暁斎コレクションは、質量ともに世界最高とのことです。

ゴールドマン・コレクション河鍋暁斎の世界《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

暁斎のもとには建築家ジョサイア・コンドルが弟子として学び、

ゴールドマン氏は1,000点も所有しています。

今回は里帰り展で日本初出品の貴重な肉筆画もあり、

110の展示品を回り終えるころには、

カエルや猫、骸骨などの擬人画はユーモラスで愉快。

「暁斎=禍々しい絵を描く画家」という先入観は、すっかり覆されました。

下村観山は名も知らず、作品を観た覚えもありません。

『天才観山をあなたはまだ知らない』のコピーに惹かれて出かけました。

絵にある情感が伝わる。線画も、朦朧体もなんと達者で美しい。「凄い、天才だ。」

下図右はラファエロの模写です。

カンバスにではなく、すべて日本画材を使って描かれたものだそうです。

下村観山展より《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

観山は当時から著名な画家であり、

「観山会」という団体ができるほどの人気を誇っていました。

しかし、皇室や渋沢栄一らの実業家からの依頼作品が多く、所蔵は限られているため

『観山美術館』もなく、実際に作品を目にする機会が少ないのかもしれません。

観山の作品は大英博物館に8点収蔵され、海外でも高い評価を得ているようです。

今回は大英博物館からの出展作品もありました。

「河鍋暁斎」と「下村観山」、明治期に活躍した二人の画家の作品を

再び一堂に見る機会が訪れることを願ってやみません。