年金定期便公開します

 年金は一生約束された不労所得

古代稀なり《平賀》ファイナンシャルサービシズ(株)

先週誕生日を迎え、来年の8月まで生きることができれば

古希です。

よくもまぁ、こんなに長くと、気恥ずかしい思いもします。

でも、若いみなさ~ん、

過ぎてみれば本当にあっという間ですよ。

50代も、60代も、まだまだ青い春、

いくらでもなんでもできますよ~。

改めて日本年金機構から届く「ねんきん定期便」を眺めてみました。

若いみなさ~ん、この年になると年金って嬉しいものですよ~。

何せ、一生約束された不労所得なのですから。

えっ、何年も掛け金を払って来たのだから不労所得はおかしいですか。

確かに、会社員時代は給与明細を見る度に、なんでこんなに引かれるの?

健康保険は医者に掛かるたびにまだ有難さが分かるのですが、

厚生年金は将来戻ってくると分かっていても、現役時代は保険料の負担感の方が勝ります。

けれど、いざ年金を貰い始めると、泣きながら(でもありませんが)払って来たにもかかわらず、

何故か有難い思いがするのです。

今後働かなくても一生もらえるお金なのですから、安心感は大きいです。

大多数の人にとって、公的年金は老後生活の一番の支えです。

そこで、私の年金を参考にご自身の年金を確認して頂ければと思いご披露しますね。

 

 年金内訳です

こちらは、

1.これまでの保険料納付額(累計額)が、5,374,832円とあります。

2.受給資格期間(これまでの年金加入期間)は、566月です。

  第1号被保険者7月、第3号被保険者197月、国民年金計204月、一般厚生年金362月

年金の種類も第1号(専業主婦)、第3号(厚生年金加入者の配偶者期間)、

第2号(自らの厚生年金加入期間)と一応全部ありの履歴です。

 

保険料納付総額5,374,832円を加入月数の566ヵ月で割ると、

お金の現在価値云々はさて置き、

単純計算で、1カ月当たりの年金掛金は約9,497円です。

第3号被保険者期間の197ヵ月は、扶養期間内で自らは掛け金を払っていないので、

566月からこの期間を引くと、実際に収めた期間は369月です。

5,374,832÷369で見ると、1月当りの掛金は14,566円となります。


次に、年金受給額です。年金振込通知書には、

令和3年8月の支払い額は、274,550円とあります。

ここから、介護保険料14,000円、個人住民税800円が控除され、

控除後振込額は259,750円です。

ひと月259,750円ならよいのですが、年金は偶数月に2か月分振り込まれますので、

月額では半分の129,875円となります。

私は70歳までは平賀ファイナンシャルサービシズ㈱で社会保険加入者となれますので、

健康保険料は会社で引かれます。

来年からは、健康保険料も年金から払わなければなりません。

 

 年金は何年で元が取れるのか

またまた計算してみます。

5,374,832円の保険料累計に対して、月額129,875円の年金受給額を割算すると、

41.38ヵ月で元が取れる計算です。

僅か3年5カ月!ですよ。

はい、とうに元は取れました。。。

長生きするのが申し訳ないくらいです。

えっ、ほんと、貰い過ぎじゃない、どうして、って思いませんか。

国民年金の財源は保険料と国庫負担(税金)で賄われています。

基礎年金(国民年金)受給額の半分は税金からのものです。

令和3年度の老齢基礎年金受給額は、

40年納付した場合 780,900円ですが、

40年間全額免除となった場合でも国庫負担が2分の1あるので、

390,450円がもらえます。

国民年金掛金を払えない場合、免除申請をしておくと、

40年間掛け金を払わなくても国庫負担分の年金が受給できます。

更に、全額免除の他に、所得に応じて4分の3免除 半額免除、 

4分の1免除の制度もあり、免除額に応じた年金額が支給されます。

国民年金の免除制度・納付猶予制度

国民年金保険料を払うのが困難な時は、

必要な手続きをしてさえいれば、国民年金を受けることができます。

厚生労働省の試算によれば、今の現役世代の人も、国庫負担分があるので、

平均寿命まで生きると、掛金以上の年金受給額となります。

女性の4人に1人は95歳、男性は90歳まで生きる時代で寿命は益々伸びることが予測されています。

まずは、公的年金をきちんと受け取れるように管理して下さい。

 

 公的年金だけでは

私の年金額は手取り、約13万円です。

できれば、年金収入だけで老後の生活費を賄えれば良いのですが。。。

・マンション管理費 35,000円(修繕積立金含む)

(1番悩ましい支出です。遺族年金になると払えるかな。)

・食費       50,000円

・水道・光熱費   15,000円

・生活全般の雑費  20,000円

・通信交通費    15,000円

ここまでの合計  135,000円

アバウトな計算ですが、13万円の年金では、

教養娯楽費も、交際費もなし、固定資産税も払えない。

病気・介護状態になったときの費用も年金からは捻出できません。

公的年金は、世帯単位の制度設計です。

夫婦合計の年金で何とか生活ができる。

わが家もこのパターンです。

世帯合計では生活できても、一人になると厳しいのが公的年金です。

国民年金の年金額は、40年加入で月額65,000円です。

国民年金加入者は、生涯現役で収入が続く前提なのです。

確かに、公的年金は悪くない制度ですが、制度疲労も否めず、

年金だけで長い老後生活を乗り切るのはやはり難しいようです。

 

 国は税制面で応援します

厚生年金・国民年金の義務保険の保険料が上がり続けることは誰も望まないのでは、

そうなるとかえって、未加入者が増えます。

万人にとって、良い制度なんてあり得ないのかも知れません。

公的年金の掛金がこれ以上増えるのと、

任意で積立てる「確定拠出年金」とでは、どちらの方が良いのか。

「確定拠出年金」は掛金を課税対象とはしないなど、国が税制面で支援します。

税優遇が過度にならないよう、厚生年金給付額との差を埋めるよう、

国民年金加入者の加入限度額を一番多くするなど配慮もされています。

日本の人口構成を考えると公的年金は現状が限界かもとも思えます。

国としても、自分の将来のためにしっかり資産形成を行い生活保護などに頼らず、

自助努力していく人を税優遇します。と、言うのが確定拠出年金です。

年金は、国民年金・厚生年金の公助と「確定拠出年金」の自助と、

2本立てで、老後生活がより安定します。