新NISA、分かっていること分からないこと

 新NISA制度、今分かっていること

2024年からのNISAについてご質問を頂きます。

①23年と、24年からのNISAの買付けはスムーズに移行できるの。

②23年までのNISAを売却して、24年からの資金にしたい。

③現行のNISAをロールオーバーできないの。

④現在一般NISAで買い付けている投信を、来年からはつみたて枠で買いたい。

隔靴掻痒もどかしい思いをしております。

具体的なこととなると今ひとつ正確にお答えすることができないのです。

今時点で、分かっていることは、

①現在NISA口座をお持ちの方は、新NISAの新たな口座開設手続きの必要はありません。

   積立をしている方は、同じ銘柄、同じ金額であればそのまま引き継がれます。

ただし、投資銘柄を変えたいのであれば、24年NISAの成長枠でするか、

つみたて枠にするかを決定のうえ、設定し直さなければなりません。

②23年までのNISAは、24年からのNISAとは別枠で買付日から5年間は非課税期間となります。

つみたてNISAの人は買付け年度から20年間が非課税期間です。

 

23年までのNISAと24年からのNISA《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

19年のNISA口座買付け分は、自動的に24年1月に特定口座に移ってきます。

移ってきた時点より増えた分に20.315%の課税となります。

23年までのNISA口座を新たな資金とするなら、5年間の非課税期間が終了した年末までに売却、

あるいは翌年特定口座に移ってから売却でも良いかも知れません。

③現行のNISAをそのまま新NISAに移したいのであれば、

ロールオーバーができないので、一旦売却して新NISAで買い戻すことになります。

年内の売却であれば、税金は発生しません。

1月以降の売却でも移管後増えた分のみが課税対象となります。

 現状では不明なこと

④現在一般NISAで口座開設された方で、つみたてNISA該当の投資信託で積立てをしている方は、

積立枠を優先し、成長枠の240万円は上限一杯使いたいですよね。

24年からのNISA《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

一般NISAで積立てをしている方は、成長枠の中で自動継続になると思われます。

例えば、5本の投資信託のうち3本はつみたてNISA該当の投信でも、

自動的に積立枠優先で振り分けられるかどうかは不明です。

積立枠に移行したいのであれば新たな手続き設定となるかも知れません。

つみたてNISAの方は、現行の投資設定が引き継がれます。

積立枠の投信は成長枠でも利用できるので、毎月の投資額を月額30万円とすることも可能です。

他にも現状不明なことは、(SBI証券に限ります)

・24年からの新NISAの口座と現状のNISA口座の画面表示は別々になるのか、

 一緒なのかはまだ分からない。

・新NISAの買い付け設定はいつからできるのかも不明です。

・新NISAに該当する投信か否か

肝心のNISA対象となる投資信託の最終発表が12月中頃とのことで、

果たして今持っている投信が来年からのNISA適格となるかどうかは不明です。

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