DC導入事業所様からの質問

昨年企業型DCを導入頂きました会計事務所様から継続教育のご依頼を頂きました。

1年経過しDCについていくつか質問を頂きましたので、ご紹介します。

 Q&A

◆Q.(DCと)NISAとの違いは?

大きな違いは、

1)NISAの積立金はいつでも引き出しができますが、DCは60歳まで引き出しができません。

     またNISAは株式と投資信託による運用で、元本確保型の商品はありません。

2)NISAは所得税控除後の掛金のため、出口は非課税です。

      DC掛金は所得の対象とはならず受取時課税となりますが、退職所得控除と公的年金等控除

  があり、控除内であれば課税はありませんし、されても僅かです。

DCとNISAの違い《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

◆Q. NISAとDCを併用する場合、気を付けるべきことは?

  併用するメリットはあるか?

1)特に気を付けることはありませんが、DCは60歳まで下ろせないので確実

  に老後資金となります。NISAはいつでも引出せるので60歳前に使いたい

  資金の運用先に、目的別に使い分けて下さい。

2)DCの所得控除とNISAの生涯非課税枠は、ばかになりません。

  早く始めることで、効果が大きく併用は大いにメリットがあります。

NISAとDCをペアで持つと《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

◆Q.資産運用のシミュレーションや見直しはどの頻度でやるべき?

掛金配分の見直しがリバランス、ファンドの入れ替えがスイッチングです。

1)見直しのタイミングはどちらも半年~1年に1回くらいで良いです。

  頻繁な見直しは、反って折角の投資機会を逃しかねません。

  下がってしまったのでこれを別なものに変えたいと思うのが心理ですが、

  下がった時こそ買いのチャンスでもあります。

リバランス《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

2)見直しは実際に行うとなると難しいこともあります。

  バランス型ファンドはリバランスの手間がありません。

  またターゲットイヤー型ファンドはゴールに向けて安定運用になるよう

  自動的にスイッチングするものです。

3)運用期間を経ることで、自身のポートフォリオ運用の利回りが掴めます。

  シミュレーションより現実的で見直しやゴール目標が立てやすくなります。

リバランスは必要?《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

◆Q.若いうちから始める資産運用に適したもの、高齢になってから始めるのに適した資産運用は?

1)運用商品に違いはありませんが、若いうちなら大きな収益を狙える株式の

  組み入れ割合を多くとり、ゴールに向け安定運用ができるよう債券にシフトして行きます。

 

 

2)ターゲットイヤー型ファンドはゴールに向けて自動的に株式から安定運用の債券に

  スイッチングするファンドで、参考になります。

資産配分推移のイメージ《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

◆Q.企業型DCの導入をお勧めする場合、必ず案内すべき事項は?

・企業型DCは厚生年金加入者のみが対象となること。

・60才までは原則止めることも、途中引き出しもできないこと。

・事業主も従業員も加入できる制度なこと。

・積立金及び諸費用は福利厚生費として全額損金算入できること。

 企業型DC加入者としての感想

◆Q.平賀さんたちが実際にDCまたはiDeCoを使っていてメリットを感じた時は?

  資産運用をしてみて実際はどう変わった?

会社がDCを導入したときから投資信託で運用し、退職時にiDeCoに移し60歳まで継続しました。

積立期間は約10年(DC5年・iDeCo5年)で、70万円位のプラスでした。

DC掛金は会社拠出分(月8,000円)のみで、個人として上乗せ拠出できない制度だったのが残念なことです。

投資信託の運用はリスキーなものではなく増やす手段であることが分かり、今はNISAで運用を継続しています。周りを見ても折角のDCなのに定期預金に放置なのは機会損失でもったいないと思いました。

DC導入を機に、資産形成の意識が高まっているのが嬉しい!

 

「企業型確定拠出年金DC」は投資運用の第一歩です。

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