今年のお花見は、山梨県にある3か所の一本桜です。
慈雲寺の桜
甲州市塩山の慈雲寺のイトザクラ(県指定天然記念物)は 、
樹齢300年以上とも言われます。
お寺に続く道々は濃いピンクの桃の花、
慈雲寺境内まではしだれ桜と菜の花の共演で桃源郷のような風景が広がります。
わに塚の桜
韮崎市のわに塚の桜は、盛り上がった塚の上にある樹齢約330年の一本桜で、
日本の名木百選に選ばれています。
強い風の中、枝を揺らしながらも凛と佇む孤高の桜は感動的で、心を打たれました。
実相寺の神代桜
日本三大桜の一つ神代桜の樹齢は2000年とも言われ、
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東国へ遠征された際にお手植えされたと伝えられています。
瘤のような幹から伸びる枝は、神代(かみよ)の頃から生き続け見事に咲かせています。
山梨の3本の桜は、リスペクトしかありません。
これからも悠久の時を生き、見事な桜花を楽しませて下さい。
村木厚子さん
2026年3月の日経新聞朝刊『私の履歴書』は、元厚生労働事務次官村木厚子さんでした。
村木さんは2009年、
まったく身に覚えのない郵便不正事件で、
大阪地検特捜部に逮捕・起訴されました。
そして、164日に及んだ拘置所生活の後、
2010年9月10日、
「被告人は無罪」となりました 。
村木さんの冤罪事件は、“小説の世界”ではなく、一人の女性に降りかかった現実です。
ー「大した罪ではない」と言われた。だから認めろということだろう。
「大した罪とはどんな罪ですか」「殺人とか傷害です」。
ニセの障害者団体の金もうけの手伝いをするぐらいなら
恋に狂って相手を刺したと言われた方がマシ、と反論した。 ー
ー「検事さんの物差しは特殊。私たち市民にとっては、
犯罪をやったのかどうかが一番大事。
ここまで築いてきた職業人としての信用を失うかどうかの問題なんです」。ー
ーここで諦めるわけにはいかない。
娘たちが将来なにか壁にぶつかったとき、
「あのときお母さんも闘った」と思えるようにしたい。ー
村木さんは拘留期間中、懸命に闘われました。
拘留中に約150冊!も本を読み、
弁護士の差し入れる資料・捜査報告書も遺漏がないよう、
2度目を通した。そして、
冤罪証明の決め手となった事実は、
大好きなアニメ『名探偵コナン』のコナン君になりきって
捜査報告書を読んだことから、報告書の矛盾に気づいたとのことです。
それが突破口となったのでしょうか。
裁判は異例の展開をたどり、検察が描いたストーリーが次々と覆され、
今度は取り調べ、起訴した検察官が被疑者となり、
逮捕されるという異例の事態をたどりました。
ー裁判を闘うなかで、裁判に勝つ「6つの法則」という話を聞いたことがある。
裁判官、弁護士、検事の力量に加え、「玉(被告人)がいい」「(事件の)筋がいい」、
そして「運がいい」だ。 ー
裁判に勝つことは、こうも過酷なのでしょう。暗澹たる思いです。
村木さんは、「運がいい」だけだったのか。
「玉(被告人)」村木さんは、全編を通じ “なかなかの人” との印象を強くしました。
女性が家庭を持ち、上級公務員として男性と同等に働くのは今よりずっと難儀なことばかり。
降りかかった冤罪事件も、地方の大学卒の女性局長だったから、
甘く見られた、妬まれたのか。などと、穿ってしまいました。(個人の感想です。)
今、村木さんは、若者や障害者の支援、
生活困窮者の居住支援などに関わっていらっしゃるとのことです。
拘留期間中に見たこと、感じたことが生かされているように思います。
ー誰もが自分らしく生きられる環境はもちろん、
万一道を外れても復帰しやすい社会づくりも大きな課題だ。ー
これからのご活躍に期待大です。
村木厚子さん、リスペクトしかありません。