日銀ETFを子どもたちへ

猛暑の続く中、先日のヤフーニュースに胸が熱くなりました。

夏休みで“給食なし”に不安を抱える困窮世帯

「自分の食事を減らして子どもに」

公助だけでなく共助が必要?

〝1日300円。白米をお腹いっぱい食べるのは難しいし、1日3食というのも大変だ。

肉や魚が買えなくて、家では白米にふりかけだけという方がすごく増えている。 〟

子供たちにとって楽しいはずの夏休みが給食のない日々となり、

満足な食事も取れず、エアコンも節約する辛抱の夏。

子どもの約7人に1人が貧困。ひとり親世帯の9割が生活が苦しいと訴え、

ひとり親世帯の貧困率は2人に1人。これも日本の現実のようです。

子供の貧困率の推移《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

政府は「異次元の少子化対策」を掲げ、

現在4.8兆円の予算を来年度から増額し2030年までには10兆円にするとのことです

財源は社会保険料から、企業に負担してもらう、子供特別債券の発行、増税、

費用については目途がたっていないようです。

夏休みが不安、怖い、満足な食事ができないは、今そこにある危機ですよね。

実態も分かっているのだから、学校単位でも、支援団体を通じてでも、

今すぐ本当に困っている人のところに届けられないものでしょか。

夏休みが終わらない間に。

〝子どもが夏休み明けに痩せている、・・・これも増えている 〟

どうしたらいいのだろう。。。

 

 日銀は日本株最大の株主

日銀は、通貨を発行する、銀行の銀行、政府のお金の管理をするところです。

また、物価の安定を図り金利を上げたり下げたり、

金融システム安定のための為替介入も日銀の仕事です。

日銀が長く続いたデフレを克服しようと、

「異次元の金融緩和」と共に行ったのが、「日本株ETF買い」です。

ETF(Exchange Traded Fund)とは、

株価指数などと同じ構成銘柄(上場TOPIXインデックスファンド等)で

それ自体が証券市場に上場し、売買が出来ます。

日銀保有のETFは、約51.3兆円(2022年3月末)と言われます。

東証時価総額が約730兆円なので、保有比率は7%、

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)を上回る日本株最大の保有者、大株主です。

 

 ETFは誰のもの

日本株は今年に入り上昇しています。ということは、日銀の資産も増えている。

日銀バランスシート《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

日銀は政府から独立しており、国の行政機関ではないものの財務省が所管しています。

さて、日銀のお金(資産)は誰のものか。

政府のお金ではなく、国民のものと思っております。(違うかなぁ。。)

日銀保有ETFの出口戦略が時々話題になります。

図体が大きいだけに(日銀とGPIFはクジラに例えられます)

少し動くだけ(売却)でもマーケ―トへの影響が大きく、株価が下がる。

ならば、売らずにずっと保有し続け、配当金ぐらいは国に治める。

それよりも、、、

 

 日銀ETFでベビーボンドを

15歳未満人口は約1478万人で過去最少、

出生数も毎年減り続け昨年は80万人を下回り過去最低となりました。

年齢区分別人口の割合推移《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

「異次元の少子化対策」が重要課題なのは承知ですが、

財源がなければ10兆円も掛け声倒れとなるかもしれません。

そこで、日銀の持っているETFを使う! はどうだろうか。

まず51.3兆円(現在はもっと増えているだろうな)から、

一人当たり100万円を15歳未満の1478万人に配る。総額は約15兆円です。

翌年からは生まれてくる子どもに同じく100万円を出産祝い金として配ります。

出生数100万人としても毎年1兆円です。

仮に、初年度の15兆円を引いた残り、36.3兆円を利回り4%で運用できたとすると

運用収益は約1.5兆円になります。

毎年の新生児に対する給付額は運用益だけで十分賄えます。

日本株の過去20年の平均リターンは6%以上ですので、

4%の利回りは決して絵空事ではありません。

ただし、日銀からの給付金には条件を付けます。

1.振り込み先はNISA口座のみ(日本株ETFなので当然です)

2.18歳までは下ろせない(特例として半額までは可としてもいい)

米国では、州により既に「ベビーボンド」があり、成果がでています。

「ベビーボンド」賛成です参照)

日本も「ベビーボンド」できないかなぁ。

「貯蓄から投資へ」も進み、徐々に、貧困がなくなるかも。。

日銀ETFは今そこにあるお金です。

日銀のバランスシートが膨らんで財政規律が緩むよりは良いと思うのですが。

うだるような暑さの中で、妄想し一生懸命計算してしまいました。