カメさんならそれで良いかも知れませんが

「鶴は千年、亀は萬年」は長生きの例えで、

現実に千年生きる鶴も、不老の亀もいるはずはないですよね。

ところが、ところが7月17日の日経新聞によると

“老化とはほとんど縁の無いカメの一群が見つかった。” 

 

生物は加齢とともに死亡率は高くなるのに、

ある一群の亀は死ぬ割合が一定とのこと。

 

樹齢何百年の木でも、やがて朽ち果て

そこから新芽が出て次の世代に繋ぐ、

それが生物の摂理。

石ころでもない限り、

老いないなんてあるのだろうか。。。

 

年を取らない亀でも、攻撃を受けて、

あるいは病気、けがなどに見舞われたなら命を落とします。

 

そこで、亀さんが死なないために選んだことは・・、

これまた驚きなのです。

 

“老化を回避できるようになった以上、

早死にしたら元も子もない。

身を守る大きな甲羅を携え、

跳び回らない生き方を選んだのは

不測の事態を避けるために違いない。” 

 

なるほど、亀の甲羅は石ころのように固く、

そこに閉じ籠っていれば難を避けられる。

更に、安全なテリトリーを見つけ

動き回らない生き方ならリスクはより少なくなる。

 働く人の意識は

経済産業省は、 未来を支える人材を育成・確保するための大きな方向性と、

今後取り組むべき具体策を示すものとして 「未来人材ビジョン」を公表しています。

2021年の出生数は81万1千人と戦後最低となり、

女性が一生涯で生む子供の数、合計特殊出産率も1.3と日本の総人口は減少し続けています。

そうなると生産労働人口は、2050年には現在の2/3の5,300万人にまで減ってしまいます。

当然消費人口も減ります。

日本の社会も、産業構造も、働き方も変わってきます。

以下出典:未来人材ビジョン

日本の生産年齢人口《平賀ファイナンシャルサービシズ㈱》

企業が働き手に求めるスキルも違ってきます。

「問題発見力」「的確な予測」「革新性」と、難易度も高く収斂が必要なものや

専門性にも磨きをかけなければなりません。大変だなぁ・・・。

今後求められる能力《平賀ファイナンシャルサービシズ㈱》

求められる人材が変化していますが、働く人の意識は変われるものでしょうか。

日本企業の従業員の働く意識エンゲージメントは、世界最低の水準にあります。

「エンゲージメント」とは、

「個人と組織が同じ方向で成長を目指し、互いに貢献し合える関係」といった意味あいです。

会社も従業員も一緒になって頑張る。

日本は従業員のエンゲージメントが低い《平賀ファイナンシャルサービシズ㈱》

「エンゲージメント」が低いということは、

本当にやりたい仕事に就かなかったのか、

仕事は単に収入を得る手段と捉え、割り切っているのか。

嘗てのサラリーマンは「24時間働けますか」の滅私奉公の企業戦士イメージが強く、

この数字はにわかに信じられない思いなのですが、

働くモチベーションや就労意識の変化が見て取れます。

更に《現在の勤務先で継続して働きたい人の割合》でも

日本は下図の通り、現状に満足はしていないようですが・・・

現在の勤務先で継続して働きたい人は少ない《平賀ファイナンシャルサービシズ㈱》

《転職意向のある人の割合》は少なく、

《独立・起業志向のある人の割合》も他の国々に比べ驚くほど少ない。

転職、独立、起業志向のある人の割合《平賀ファイナンシャルサービシズ㈱》

《人材投資(OJT以外)の国際比較》は低位で、

《社内学習・自己啓発を行っていない人の割合》は、断然トップなのです。

企業は人に投資をしないし、個人も学習(自己投資)をしない。

仮にも日本はG7の一角を占める先進国で、経済規模も大きい国ですよね。

人材投資・自己投資《平賀ファイナンシャルサービシズ㈱》

《国外の高等教育機関に留学する学生の国際比較》では、

悲しいことに日本は中国インドは元より、韓国の半分です。

留学する学生の国際比率《平賀ファイナンシャルサービシズ㈱》

企業でも、海外で働きたいと思わない新入社員が増えているそうです。

そうなると、嘗て世界1位だった《世界競争ランキング》は下がるばかり。。。

世界の競争力ランキングの推移《平賀ファイナンシャルサービシズ㈱》

 現状打開の第1歩は

バブル崩壊後、デフレと賃金の上がらない長期低迷から抜け出せないままです。

結果として働く人の意識が変わったのか、それとも人の意識が現状を作ったのか。

現状を良しとしないのであれば、突破口を何処に求めればよいのか。

亀さんは動き回らず、身を縮めて殻に閉じこもるのが安全で進化かもしれませんが、

人は、日本はそうはいきません。

生産労働人口が減って行くにしろ、

一国の中で収支を合わせ国体を維持しなければならないのは自明の理です。

企業はそこで働く従業員の老後迄見通した福利厚生制度「確定拠出年金」を備える。

個人は、株主となり企業を応援し支える。

エンゲージメントのひとつの方法と思います。

最後は我田引水となってしまいましたが、とにかく出来る処から始める。

その第一歩「企業型確定拠出年金」導入は、そんなに難しいことではありません。

一社でも多くの事業主様に「選択制確定拠出年金」を知って頂きたく、

zoomでもご案内しておりますので、お問い合わせ、ご紹介頂けますか。

導入効果と負担費用のシミュレーションも承ります。

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