「12万円の夢」を社会インフラで

最大の課題は、「日本が日本株を買っていない」ことなんです。

「コムジェスト・パートナーズ・インベスト2025」で、日本株担当アナリスト、

リチャード・ケイ氏は残念がります。

米国や豪州の投資家は株式ポートフォリの80%が自国の株式です。

欧州は約34%ですが、日本は自国の株式を買っている割合は、

日本証券業協会によると、

2024年度末時点で、個人株主は12.9%に留まります。

個人株主は年々増加し、

20歳以上40歳未満が初めて200万人を超え伸び率が顕著とのこと。

NISAが普及しつつあるとはいえ、依然として米・豪や欧州との差は大きく、

個人が株式投資を躊躇するのは何故なのか。

 労働時間12時間

今月はいつもの美容院に行く日が取れず、近所の美容院に駆け込みました。

予約時間は6時でしたが、30分も待ちました。

「お待たせしてすみません。」 20代くらいの可愛い女性です。

苛立ちの気持ちを抑え(雑にされても困るな)、「近所だから大丈夫よ。」

「お店は何時まで?」「8時です。」と、個室での作業とおしゃべりが始まりました。

「12月は変なお客が多いんです。カットだけの予約なのにカラーも予約したって。

結局折れるしかなくて…。」 30分遅れたのはそういうわけか。

「帰り遅くなっちゃうね。」

「8時に終わったとしてもそのあと掃除して、早く帰れた日でも家に着くのは9時過ぎ。」

朝は9時半にはお店に入るそうです。

「えー、1日12時間労働?」

「ブラックです。」と、きっぱり。

「お休みは何をしているの。」

 ひと月に12万円使います

「家が浦安なんで、めちゃくちゃディズニーに行きます。」

「ディズニーランドの客単価って、17,000円くらいよね。」

「1か月に12万円くらい使います。」

「え~、なんでそんなにかかるの。」

「ぬいぐるみとか、グッズを買ったりするんです。」

「ディズニーって凄いよ。街に張り紙がしてあるので読んでみると・・・。」

「あっ、今日は家の中から足音が聞こえる。〇〇際で、踊りの練習をしているんだ。」

「ディズニーは、そういうことにも拘るんです。」

「同じ所でも、毎回違うんです。だから通っちゃうんです。」

「同じパレードでも、何回も見ます。」

「そうなると、推しだね。」(推しビジネス強し。)

ディズニーの話をする彼女は本当に楽しそうで、オバさんの私の知らない世界、

「夢の世界」です。(そうか。。。、12万円で夢を買っているんだ。)

 社会インフラとしてのDC・NISA

「月に12万円…。お給料なくならない?」

「NISA(ニーサ)って、知ってる?」

「聞いたことあります。やりたいなって、思ってます。」

確定拠出年金(DC・iDeCo)もNISAもまだしていない彼女ですが、ネットは強そうです。

「毎月1万円でも、今すぐ始めない。ネット証券に口座を開けばいいのよ。」

ひとしきり説明していると、

「投資信託って、何ですか。言葉が難しくて、やろうと思ってもやり方が分からない。」

「私の周りでやってる人いませんよ。」ハードルは高そうです。

「ディズニーの12万円、将来は “お金が働いて出してくれる” かもしれないよ。」

「3,000万円貯めるとそれを5%で運用すると年間150万円、毎月12万円でしょう。」

ちょっと煽りすぎかなと、思いつつ20代の彼女には決して不可能な話ではありません。

「複利効果はわかったような気がします。」

「NISAでOLC(オリエンタルランド=ディズニーの運営会社)株、買いたいです。」

話が弾みましたが、カット&ヘアカラーで、終業時間の8時までには終わりました。

“ディズニーを愛してやまない彼女のような若い人が株主になる。”

株式市場に参加すると、それだけでも日本の資本市場はもっと豊かになるのになぁ。

 帰って、オリエンタルランド(4661)株を見てみると、株主優待も厳しくなっているし、

配当株でもなく、おまけに株価はこの2年間右肩下がり。

OLCは株主や株主予備軍のためにも、頑張ってほしい。。。

それにしても、確定拠出年金もNISAも、若い人に届くための努力、施策はまだまだです。

確定拠出年金、NISAで「コツコツ積立て」が “社会インフラ” とならなければ…。