島田史観 :栄枯盛衰
慶応義塾大学の島田晴雄教授は、明治維新を出発点にすると、
近代日本の国運はおおむね40年周期で盛衰を繰り返すと唱えています。
《1865年~1905年 上昇期》
1865年頃は、幕末動乱のどん底。
1867年 坂本龍馬暗殺 大政奉還
1868年 明治維新 戊辰戦争
江戸時代の封建社会を変革し、
明治政府は西洋文化を積極的に取り入れて文明開化し、
殖産興業政策により産業を興し、国力を急速に成長させた時代。
1905年は、日露戦争に勝ち、世界の列強に仲間入り
第一の山 絶頂
《1905年~1945年 下降期》
1931年 満州事変
1937年 日中戦争
1941年 太平洋戦争開戦
1945年 敗戦 焦土化
軍拡・戦争の連鎖
戦争に戦争を重ね、
1945年に終戦を迎えたときには
「すべてを失っていた。」
第一の谷 どん底
《1945年~1985年 上昇期》
1964年 東京オリンピック開催 新幹線開通
1968年 GDP世界2位
戦後、土地所有の自由化、財閥解体、
教育の6・3・3・4制、戦後復興、
高度経済成長を成し遂げた。
1985年 株式・不動産バブル プラザ合意
1989年 日経平均38,915円を付ける
第二の山 頂点
《1985年~2025年 下降期》
1990年~バブル崩壊 地価・株価下落
1995年 阪神淡路大震災
2008年 日経平均6,994円90銭の安値
2025年 財政・社会保障負担のピーク化懸念
バブル崩壊「失われた30年」少子高齢化の進行
第二の谷 長期停滞
経済学で言われるような、ジュグラー循環(7~11年)、クズネッツ循環(15~25年)、
コンドラチェフの波(40~60年)のようなものではありませんが、腹落ちします。
2025年が、「下降期の底」であって欲しいと願ってしまいます。
AIが説く2026年から上昇の条件
果たして、2026年からは、《上昇期》となり、新しい日本が生まれるのでしょうか。
AIに2026年から上昇に向かう条件を聞いてみました。
“可能性は「ゼロではない」が、自動的には起きません。
歴史の転換は「時間が来たから」起きるのではなく、
危機 × 技術革新 × 制度改革 × 世代交代が重なったときに起きます。”
と、きっぱり。
その上で、上昇の条件として、
①AIの活用 → AIは人口減少に対応する「唯一の現実的解決策」
②デジタル化、GX(グリーントランスフォーメーション)への長期的な投資で
「エネルギー構造転換」+「新産業創出」で 生産性と付加価値を高めること。
③半導体 → 経済安全保障の中核 半導体で戦略的産業復活を図る。
スイスのビジネススクールIMDが発表する2025年版「世界競争力ランキング」では、
中国(14位)や韓国(20位)に大きく離され、日本の総合順位は30位と低迷しています。
2024年版では「政府の財政状況」(64位)、
「企業の経営慣行」(65位)が壊滅的な評価を受けたとあります。
これは国家としての運営と経営力の構造的課題ですよね。
日本が上昇するためにも、取り組まなければならない問題ではないでしょうか。
デジタル活用分野では、国際比較の評価が低迷しており 、
「ビッグデータ活用」67位、「企業の俊敏性」69位となっています。
デジタル化の理解と遅れの認識は、個人も向き合わなければならないのでは。
歴史を学ぶのは、未来のヒントを得るためでもあります。
島田教授は、いまの日本は幕末に似ていると仰います。
外圧が迫り、尊王攘夷運動の動乱の時代から日本の夜明けとなりました。
果たして、今日上昇への第1歩を踏み出せるでしょうか。
いずれにしても、AIの通り、「時間が来たから起きる」のではなく、
歴史の転換は、“危機 × 技術革新 × 制度改革 × 世代交代が重なったとき” に、
最終的には “人” の意思と行動によって生まれるのだと思います。