100年先まで見越した投資

 ウォーレン・バフェット氏来日

投資家のウォーレン・バフェット氏が2度目の来日です。

 

 

バフェット氏は、割安株の長期投資家として知られ、氏の率いる投資会社バークシャー・ハサウェイは、

 

年率10%と言われるS&P500株式指数を

大きく上回る運用成績を長年挙げ続けております。

 

「投資の神様」「最も尊敬される投資家」「オマハの賢人」と称される、92歳の現役投資家の発言は、

世界中が注目し、日本株への関心が高まっているそうで、日本人としては嬉しい限りで感謝の想いです。

 

同時に改めて、株式投資について教えて頂いた思いです。

 株式への投資がベスト

〝不動産に投資して人に貸すことも、債券の購入も預金もできる。

だが人生を振り返ると、株式への投資がベストだった〟

お金を託す先は株式以外にも沢山あります。

預貯金や債券(劣後債や仕組債、私募債も含め)、不動産投資、金、FX、商品先物等々。

でも、前回も書きましたが、銀行預金以外のお金は基本は株式でいいかなと、

私も人生を振り返ってそう思えるのです。

ただし、私はバフェット氏のような才能も技量もないので「投資信託」です。

個別株式となると、

〝 投資する企業の条件は「事業内容を理解できる会社」と、株価が割安であることの2つだ。  〟

〝株式を選ぶのではない。選ぶのはビジネスだ 〟 とも仰います。

企業の存在意義は、社会の様々な課題解決に取り組み、

共感を得、長く存続し、利益を上げ、投資家に還元することです。

これからの社会に必要な企業と認知され、始めて投資先として選ばれます。

株式に投資するのは、選挙で1票を投じる行為と同じと言えます。

投資家は社会を作っていく役割があり、立派な社会貢献です。

投資信託の中でも「アクティブ型投信」は投資哲学を持ち投資先を選別しています。

 

 日本株に投資していく 

バフェット氏は、日本株に熱い視線を送ります。

〝日本が米国以外の最大の投資先だ〟 

〝 20年後や50年後に日本や米国が今より大きくなっていることは確信が持てる〟

バフェット氏は、私は愛国者なので米国株に投資すると、常々言ってますが、

米国以外では日本の5大商社株が最大の比率となりました。

バークシャーの事業モデルと似ている商社株への投資比率は今後も上げて行くようです。

何故、日本株なのか?

ひとつには、米国株だけに集中させず、投資先の分散を図るためです。

日本株の割安性にも注目し、商社株だけではなく投資の候補となる会社は数社あるとのことで、 

日本株への追加投資を検討する考えを示しました。

バフェット氏の発言依頼、日本の株価は上昇続きです。

世界中の投資家がバフェット氏の動向に注目しているのですから、

世界中の投資マネーが集まるかもしれません。

ただ、そうなった時、日本企業の株主は外国の投資家ばかりで、

日本が生み出した利益の大方が海外投資家の元へなんて、寂しいですよね。

NISAで買われている投信も、S&P500や日本を除く世界株投信で、

折角の税制優遇制度の恩恵は日本企業の株式には及びません。

投資の神様が日本株と言っているのにです。

 

 100年先まで見越した投資  

〝今日が永遠に続くわけではないと理解することは重要。

10年後、20年後がどうなっているかを真剣に考えることだ。〟

〝100年生き延びる企業に投資する〟

92歳の人の言葉です。

100年先を見据えて、今の立ち位置を決める。

「オマハの賢人」は超人かもです。

妙心寺の龍ではありませんが、東から見るか西から見るか、

同じ日本株を見ていても見る人によって全く違ってくるようです。