インフレに勝る預け先へ
個人の金融資産が1年間で7%増え
2380兆円となったようです。
ただ、NISAが始まったとはいえ、現預金が半分と、
株式や投資信託の割合が低い現状に
変わりはありません。
政府はインフレ局面では実質的な価値が目減りする。
とのことで、40年までに家計金融資産に占める
株式や投資信託、債券の比率を40%に引き上げる
目標を掲げました。
毎年2%のインフレが続くと、今100万円で買えるものが10年後は122万円に、
20年後は149万円必要となります。
インフレに勝る資産への預け替えはどの世代にも必須です。
来年から予定されている確定拠出年金(DC・iDeCo)の
掛け金の上限改定やこどもNISAもその後押しなのでしょう。
1000万円になるまで
「ようやく1000万円になったよ。」
専門学校を卒業すると同時に、毎月投資信託の積立を
それこそNISAが始まる前から続けている甥は、15年かかって1,000万円達成です。
最初は勉強のためと、1万円で10本の投資信託を買っていましたが、
少しずつ銘柄を集約し、積立も途中増やしたり減らしたりで今は3万円です。
「1000万円になるまで15年かかったけれど、
2000万円になるまでは今度は半分くらいしかかからないよ。」と、
結構アバウトな説明でしたので、検証してみました。
2000万円になるまで
まずはザックリですが、(途中増減はありましたが平均で見ると毎月の積立額は3万円と仮定)
15年の投資元本540万円が1,000万円となるには複利計算で年率6.78%の運用利回りです。
1)1,000万円を年利6.78%で運用し、さらに毎月3万円の積立を継続すると2,000万円と
なる年数は約7.7年です。
2)1,000万円になった時点で積立をやめ、1,000万円を年利6.78%で運用を続けた場合、
1,000万円が2,000万円に到達するのにかかる期間は【72の法則】を使い計算すると
約10.6年となります。※元本が2倍になる年数 = 72 ÷ 年利(%)→72÷6.78%≒10.6年
これはあくまでも計算上で、現実は当然様々な要因で数字は違ってきます。
運用利回り年率6.78%はここ数年の株式のリターンが良いことと、
円安による外国株の評価高だったことによります。
20歳の投資開始から1,000万円になるまでの15年は決して短いものではなかったと思います。
けれど、1,000万円達成後、倍の2,000万円までの7.7年は15年の半分です。
積立を止めて1,000万円の運用だけでも10.6年で倍になりますが、
3万円の積立継続は達成が約3年早まります。
この結果は、
・積立額の多寡によらず、とにかく早く始める
・最初はカメの歩みだったが、徐々に加速度がついて資産は増えてくる
このことは間違いありません。
本当にすごい複利効果
「最初はカメの歩みが、徐々に加速度がつき資産は増える」は『複利効果』によるものです。
『複利効果』とは、利益が利益を生む仕組みです。
時間がたつほど、資産は雪だるまのように増えて行きます。
【資産推移のイメージ図】運用益(複利の効果)の推移をみると、徐々に加速度がつき、
最後の1年7か月の増え方が一番多いことが分かります。
最初は小さな雪玉なので、付く雪もほんのわずかです。
15年間転がし続けると、ようやく1000万円という《巨大な雪玉》になります。
後はただ転がすだけでも勝手に多くの雪を付けて転がります。
最後のひと転がしの雪の量が一番多いですよね。
最初は地味で忍耐の時ですが、《巨大な雪玉》ができると、
後はボーナスステージ(加速モード)に移ります。
家計の金融資産のうち半分の1126兆円が現預金です。
既に《巨大な雪玉》をお持ちの方ならボーナスステージの入り口に立ったようなものです。
あとは、『複利効果』を味方に付けるかどうかだけです。
時間はお金では買えません。
だからこそ、資産形成は「早く転がし始めた人」が有利です。
でも、50代からでも決して遅くはありません。
雪だるまは、小さくても転がし始めれば必ず大きくなります。
複利という魔法は、一部の人だけのものではありません。
今日から転がし始めた人、誰にでも使える魔法なのです。