スペースXを育てたもの

 日本から1兆円の応募

先週の投資家最大の関心事は、「スペースX」上場ではなかったでしょうか。

スペースXは、12日Nasdaq市場に上場しました。

事前の募集枠に世界中から約4倍の応募が殺到したとのことです。

日本の個人投資家も公開価格の135ドルで申し込むことができました。

気になる6月12日初日は、終値で160.95ドル日本円で約25,000円でした。

スペースX初日の値動き《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

 日本国内への配分は最大4000億円規模でしたが、

それに対して1兆円!を超える応募とされています。

凄いなぁ。。。、米国のIPO(新規公開株)に日本の資金が1兆円も応募するんだ。

スペースXの終値ベースでの時価総額は約2兆1000億ドル(約336兆円)に。

同じ12日、日本企業のキオクシアの時価総額が45兆円となり、

トヨタを抜き日本一の企業になりました。

が、スペースXは一夜にして世界有数の上場企業になりました。

イーロン・マスク氏は、世界初の「トリリオネア(資産1兆ドル長者)」になったとのことです。

個人の総資産が1兆ドル、日本円で150兆円以上、日本の国家予算並みですよね。

 スペースX IPOに資金が集まるわけ

世界中の投資家は、なぜ競うようにスペースX 株式を欲しがるのか。

資金が集まるのか。

調べてみました。

第1には、「宇宙(ベンチャー)への期待」、夢に投資

「宇宙とAI」という究極の成長ストーリー 。

「xAI」などと連携し、宇宙データセンターの構築やAIインフラの拡充を掲げています。 

次に、世界中の個人や企業、政府から毎月通信料が入る強力なストック型ビジネス、

衛星インターネット「スターリンク」のインフラを世界中に張り巡らせた。

・AI(人工知能)インフラの構築

・低コストの次世代ロケット・宇宙輸送システムの開発

・最先端の人工衛星と軌道上データセンター

・そして、火星移住という壮大な挑戦

上場前のスペースX株は限られた個人や巨大な投資銀行しか持っていませんでした。

そこに、機関投資家の大量買いが確定していたため、事前のIPOに応募が殺到しました。

こうしてみると、「なるほど」と思ってしまいます。

それにしても、こういう企業を生み出す「アメリカの底力」、強さの根本は何なのか。

 スペースXを生み出す「地力」

スペースXのような、これまでの常識を覆す企業が次々と生まれるのを見ると、

アメリカという国の圧倒的な底力「地力」を感じてしまいます。

米国がなぜ次々と巨大なイノベーション企業を生み出せるかについて、

AIは「4つの根本的な強み」を挙げています。

1.「失敗は勲章」世界一「失敗に寛容」な文化と制度

「早く失敗し、前へ進め(Fail Fast, Move Forward)」という独特の哲学がある。 

2. 潤沢な「リスクを恐れない資金 」の循環

新しいベンチャーへの投資資金 「ベンチャーキャピタル(VC)」の層が圧倒的に厚い 。

3.「世界中の最も優秀な頭脳を惹きつける磁力」。 

グーグル、エヌビディアなど、テック企業の創業者、

CEOの多くが移民、あるいはその二世です。

イーロン・マスク氏も南アフリカからの移民です。

4. 政府は補助金ではなく「ビジネス」で育てる 

ベンチャーであっても巨額の国家プロジェクトを「発注(契約)」という形で任せます。

スペースXの上場は異例づくめ、常識を覆すものでした。

ただし、それは一朝一夕に生まれたものではなく、

並外れたイーロン・マスク氏の強靭さを支える土壌やシステムがあったからこそ。

JAXAによるH3ロケットの打ち上げ失敗のとき、

松本文科相は会見で「ロケットの打ち上げ成功率は信頼性に直結する」と指摘した。

と、ありました。私も、また失敗か。の想いでした。

スペースXも初期にロケット(ファルコン1)を3回連続で爆発させ、

倒産寸前まで追い込まれましたが、周囲はそれを見捨てませんでした。

失敗を許しながら時間をかけて育てる視点がなければ、大きな成果は生まれない。

「なるほど。なるほど。」

投資も同じですね。