桜とミツマタを愛でたのは4月半ばでしたが、今年も3分の1が過ぎようとしています。

皆さまお花見はされましたか。
私は、桜をあと何回見られるかと数えはじめ、貪欲に巡っております。
バーゲンセールではたくさん買える
昨年から新NISAを始められた方は、今年のお花見は穏やかとはいかなかったかもしれませんね。
トランプさんが、4月2日に関税政策を発表すると、世界中で株式が下落し、
当然NISAで買われている投資信託も下がりました。
オルカンもS&P500もインド株も10%を超す下落です。

おまけに円高も重なり、投資を始められたばかりの方は
証券口座を開くとオールマイナスでビックリでしょうか。でも、慌てることはありません。
「下落はラッキー、上がればハッピー」投資は長期のものです。
下図はドルコスト平均法による積立てを15年継続した結果です。
それぞれ基準価格は10,000円でスタートです。

・右肩上がりのAの結果は15年後510万円に
・15年目の基準価格が16,000円のBは570万円に
・ボックス圏の値動きのCは528万円に
・長期低迷のDの15年後の基準価格は5,000円ですが628万円になりました。
一見すると右肩上がりのAが一番に見えますが、基準価格が下がり続け、
15年後、半値戻しのDが一番増えているのは下落の間安い買い物ができたからです。
折角のバーゲンセール(値下がり)の時期を逃さない積立て投資は、
後から見返すとラッキーチャンスだったと分かります。
今できることは
ただ、こんな下げ相場だからこそできることがあります。
特定口座にマイナスの銘柄がある方は、見直しのチャンスです。
今後もこの銘柄を持ち続けたいのであれば、
一旦売却してNISA口座の成長投資枠(買付枠があれば)で買い戻すこともできます。
折角下がっている時に買い増しをしたいが、待期資金がないと言う方は、
今お持ちの銘柄の入れ替えの検討もありです。
以前から狙っていた銘柄を安く買うチャンスかも知れません。
勿論、売却時の税金や手数料も鑑みてのことです。
今起っていることを冷静な目線で、下落の原因は何か、
歴史は繰り返すではありませんが、過去はどんなだったかを振り返るのにも良い時期です。
下図は、運用会社キャピタルの世界株ファンドの運用報告資料です。
小さくて見ずらいので、実際の資料はこちらにアクセスしてください。https://www.capitalgroup.com/content/dam/cgc/tenants/apac/documents/jp-articles/ge-vertical-fund-series.pdf

グラフの下の赤い塗りつぶしの部分が前年度よりマイナスで終わった年です。
上図では1995年から2024年の24年間で下落の年は7回です。
下がった理由はそれぞれですが、何年か経つとやはり株式相場は右肩上がりです。
5年後10年後のお花見を楽しみに、今年は他に目を向けてしばし休息の時かも知れません。