「投資信託」の最大の強みは

株が上がると老後資金が増える 米国はあたりまえなのに

先週の経済トピックスは、ニューヨークダウ平均が3万ドルを付けたこと、日経平均も29年ぶりに高値更新したことです。不透明感のある中で、株価への期待は高いようです。

 

ニューヨーク市民のインタビューでは、

「老後資金が増えたよ。」「ハッピー」とマスク顔が嬉しそうでした。

日本は・・・、そんなインタビューもなかったようです。

 

文化の違いかも知れませんが、米国のように株式の相場が自分の資産、老後のお金に直結していることの認識の有無の差は大きいようです。

 

日本の公的年金はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)を通じて、日本ばかりか世界中の株式と債券で運用されています。つまり、自分の老後資金に大いにかかわります。

 

「投資信託」の出番です

 

 日本はGPIFの資産が増えても、米国のように即、

“老後資金が増えているね”とは結び付かない。

株式投資による配当が銀行利子よりもはるかに高く、

値上がり益分だけでクリスマスプレゼントの用意ができて

 「ハッピー」ともならない。

 

勿論良い時ばかりではなく、一気に30%以上下るのも株式市場です。

 とは言え、株式の威力をまるっきり使わない手はありません。

そこで、「株式投資信託」の出番です。

 

トヨタの株を買おうとすると70万円からのお金が必要ですが、

日経225連動型の投資信託ではトヨタ株が含まれます。

トヨタは1/225ですが、投資信託なら1,000円でも、10,000円でも買うことが出来ます。

まぁ、突き詰めると、本当はトヨタの株を買いたいのに・・・と、なるのでしょうが、

それでも、トヨタの株を持てたことになります。

 

 

投資信託は複数の銘柄なので、上がっても下がっても、損も得も小さい。

株式1銘柄を持つよりは、ハラハラドキドキしなくて済みます。

 

百花繚乱の「投資信託」

「株式投資信託」にもいろいろなタイプがあります。

日本の代表的な225社に投資する「日経225ファンド」と言われるインデックス型。

運用会社が独自の戦略で銘柄を選び運用するアクティブ型。

 

海外の株式だけで運用するものや、国内外全てに投資できるもの、

米国の特定の銘柄だけに絞って運用するもの

不動産投資信託REIT(リート)等々、

ひと口に「株式投資信託」と言っても実はとても多彩で選び放題です。

 

個別株を買うよりも少ないお金で、複数の会社の株式を持つことが出来ます。

5,000円は日経225インデックスファンド、5,000円は米国のS&P500にとすると、

10,000円の予算で、トヨタもアップルの株も持つことができます。

 

確定拠出年金も つみたてNISAも 投資信託で出来ている

 「投資信託」はギンギンに勉強をしなくても、70万円のお金が無くてもすぐに始められます。

確定拠出年金やNISAを使えば、税金優遇のおまけまでついて来ます。

 

 

投資信託を毎月同じ金額で積み立て購入すると、下がった時は安いのでたくさん買えることになります。

逆に高いときは少ししか買えません。

この定時定額購入法をドルコスト平均法と言います。

 

 個別の株式を買うとするとこうは行きません。

70万円の株が50万円に下ったときに、平均購入単価下げようと新たに50万円で買い増しをするには勇気と資金が必要です。

*(70+50)÷2で平均購入単価は60万円

 

「投資信託」による積み立て購入が優れた投資法であり、将来的に利益が出やすいことは多く証明されています。

 「投資信託」の最大の強みは、この定時定額買い付けが出来ることです。

この積立てを最大限生かせるのが「確定拠出年金」です。