愚か者に課せられた税金?

毎日目にするCM、ドリームジャンボ宝くじの売り出し期間中なのですね。

「宝くじ」皆様は買われたことがありますか。

私は1、2回 3000円買った覚えがあります。

買った時は仏壇にしまい、当たりますように手を合わせました。

でも、手を合わせたくらいでは当たらないのが宝くじですよね。

何しろ当選者に支払われるのは集まったお金の46.2%で、

そこから一等賞が当たる確率は、1000万分の1以下だそうです。

鈴木信行著 『宝くじで1億円当たった人の末路』には、

0歳から100年間買い続けたとしても、99.9%の人は1等なんて当たらない。

「宝くじ=愚か者に課せられた税金」とありました。

更に、引用しますね。

外れ→お金と時間の無駄→ろくでもない

当たり→親族トラブル・かえって貧困に・やる気の喪失→ろくでもない

そもそも宝くじは買わないという選択肢が正しい。

宝くじでちょっぴり当たり、次はもっとと買い続けるのは、

♪兎転がれ木の根っこ♪ 待ちぼうけの童謡と同じかも。

 

 投機とギャンブルと投資 

多くの人に買われる宝くじは、地方自治体が発行体とのことで、

収益の37.5%は公共事業に使われます。

「宝くじ号」と書かれた車両を見かけませんか。

宝くじは、愚か者に課せられた税金、

あるいは競輪・競馬のような公営ギャンブルなのでしょうか。

ニッセイ基礎研究所の熊紫云氏は、

投機とギャンブル等、資産形成のための投資について以下の図表のように纏めています。

「ギャンブル等」には、参加者全員持ち分合計が減っていく、

参加者全員利益合計がマイナスとあります。

差し詰め、宝くじは参加者全員がマイナスとはならず、

確率は非常に低いが賞金額が大きいため一部の人はプラスとなる。

収益の一部が、公益に使われるためギャンブルとはならないのでしょうか。

税法上は、(愚か者に課せられた)税金とも、言い難いですよね。

宝くじは、寄付行為のひとつくらいに思って買うのがいいのかな。

寄付ならもっと効率の良い、自分の思うところにできますが。

 

 不確かなリターンよりは 

宝くじでも、ロトでもスポーツくじでも

毎月3,000円で30年買い続けると合計で108万円になります。

幸運にも何回か当たったとしても利息分位にはなるでしょうか。

変わりに、毎月3,000円を確定拠出年金やNISAで積立てるとどうなるか。

毎月3,000円でも長く続けると、そこそこまとまったお金になると思いませんか。

 

毎月20,000円の積立てでは、元本720万円は30年後

ちょっと頑張って、2万円の積立が出来れば2,000万円位は出来ます。

2,000万円は4大卒で定年まで勤めた人の平均退職金相当です。

でも5%とか、まして7%のリターンなんてあり得ない、無理と思われますか。

下図は、アメリカ、カナダ、ノルウェー、日本の

公的年金のポートフォリオと2004年から2022年3月末までの運用成績です。

ポートフォリオによる差はありますが、株式の比率の多いカナダとノルウェーは

年率リターンが8%以上です。

株式58%のアメリカは7.92%、株式50%の日本は4.53%の成績です。

勿論過去の実績で、将来もこのようなリターンが約束されたものではありませんが、

2004年から2023年までの間には100年に1度と言われるリーマンショックの大暴落や

コロナショックの下落局面を経ての結果です。

確定拠出年金は、毎月の積立金は所得税・住民税の対象になりません。

NISAは、受取り額がどんなに大きくなっていても一円の税金もかかりません。

確定拠出年金(企業型DC・iDeCo)もNISAもやらない選択肢はないですよね。

もし、皆様の周りに宝くじ大好きな人がいらしたなら、

「めったに起こらない幸福」を待ちぼうけするよりは、

確定拠出年金・NISAなら、参加者全員がプラスとなり増えていく、と教えてあげて下さい。

NISA・iDeCoの口座開設承ります。

企業型確定拠出年金DC、まだの法人様ご連絡下さい。