夢を売る会社には

一見面白みのない企業でも安定的に配当を出し続け、シェア率も高く成長している企業の株式は退屈株とも言われるそうです。でも、そんな株ばかりに投資し続け高いリターンを上げてきたのが、ウォーレン・バフェット氏です。バフェット銘柄と言われるコカ・コーラやジョンソン・エンド・ジョンソンなどは誰でも知っている生活関連銘柄で、両社とも20年以上毎年増配を続けている会社です。

 

 今日の日経新聞に「個人マネー投信離れ」とありました。あれ、投資信託はNISAや個人型確定拠出年金(iDeCo)で残高は順調に積み上がっているはずでは・・・。

 それはそれで、口座数も増えそこそこ「個人マネー」が少しずつ増えてはいるようですが、問題はそれ以外の投資信託からお金が逃げているのです投資信託協会が13日、2月の投信概況を発表した。投信のタイプ別を見ると、海外株に投資する株式型の流出額が494億円と2016年12月以来の高水準となった。工知能(AI)やロボティクス関連など、主力の投信の売却が目立つ。

 

 そうです、儲かりそうなAIだロボットだ、次は5Gかなと、今流行りのテーマ型投信を一気に買い、それがちょっと下がると一気に売るので、当然そういった投信の値段は下がり、下がれば解約するのでひと月で494億円ものお金が流失する。

 

NISAやiDeCoが順調に積み上がって行っても、考えさせられますね。日本はやはり金余りなのでしょうか。大きなお金が少しでも有利な儲かりそうなところにワーッと押し寄せ、目論見が外れるとさーっと引いてしまう。

 

 バフェット氏同様、分かっている投資家達が師と仰ぐジェレミー・シーゲルの著書「株式投資の未来」には夢を売る会社の株を買ってはいけないとあります。ブームに踊らされ右往左往してはいけない。個人投資家は「毎月こつこつ積立て」、例え60代70代の人であっても買う時期を分けて、一気に買わないは鉄則です。