胴元が同じでは

同じ胴元が、一方では「宝くじ」を奨励し、もう一方で同じく「貯蓄から投資へ」を推奨している。さて胴元が同じなのだから、薦められる側にとっては「宝くじ」も「投資」も中身は50歩100歩にみえてくるのは致し方無いのか。すなわち、当たりはずれの世界、運頼み、博打…と言ったところ。

 

2月9日、日経新聞「大機小機」“預金と賭博の不思議な国”を皮肉と取ってはいけない。宝くじに限らず公営ギャンブルの胴元は名が示す通りお上、慈善事業や民間の収益事業ではない。そうすると「株式投資」も当然その類とみられても仕方がない。“国民に株式投資を促すのであれば、政府は投機と投資の区別を明確にする必要がある。・・・そううえで、国民の意識を正しい投資へと誘導してほしい。”

 

FX取引の多くが、仮想通貨取引の6割が日本人とのデーターもあるが、いずれも「投機」。残念なのは、ほとんどの人が「投機」を「投資」と間違った認識をしていることだ。「投資」と「投機」の区別ができなければ、お金は貯まらない。