慌てることはありません

 2019年にNISA口座で買付けがある方

「今年からロールオーバーが出来ないので、どうしたらよいの?」

2019年にNISA口座で買付けをしている方からのご質問です。

ここからはSBI証券の例でご案内します。

以下の通知が届いている方は、2019年にNISA口座で買付けをされています。

メールで届いていない方は、ログイン後の<重要なお知らせで>確認して下さい。

 

分かり辛いのは、青のアンダーラインの箇所のようです。

《非課税期間満了となる2023年の年末受渡までにNISA預りで売却を行わない場合、

非課税期間満了となり特定口座へ払い出しがおこなわれます。》

19年にNISA口座で買付けがある方で、何を買っていたか不明な場合は、

ログイン後、口座管理→口座(NISA)→NISA/つみたてNISA保有証券→

2019年をクリック頂くと対象銘柄が出てきます。

① 19年買付分を年内売却しないでそのままにしておくと、

24年の新NISAに自動移換されず、特定口座(課税口座)に移ってきます。

特定口座って何? 私は持っていないという方も、

口座開設時に自動的に出来ているのですが、

NISA口座だけの取引の方は表示されていないだけです。

19年から23年までの間は非課税期間ですので、

例えば、19年に120万円買付けそれが170万円になったとしても

増えた50万円に課税はされず、170万円が24年に特定口座に移ってきます。

19年の買い付け投資分が特定口座に移ってくると、

移った以降に増えた分が20.315%の課税となります。

② 来年以降の新NISAで、引き続き非課税で運用を継続したいのであれば、

年内に売却し売却代金で24年の「成長投資枠」の中で買い戻す。

「積立枠」はあくまでも毎月積立ですので、

19年売却分を一括で買い戻す時は「成長投資枠」しか使えません。

理屈は昨年までのロールオーバーと同じです。

ただし、買付の銘柄は19年売却分と違うものでも構いません。

注意が必要なのは、売却時に信託財産留保額の手数料、

買付け時に購入手数料のかかるものもありますが、

長い目では課税口座の特定口座よりは有利です。

③ 19年買付分を「成長投資枠」で買い戻すと「成長投資枠」がその分減ります。

24年からの新NISAでは、新たな資金で「成長投資枠」の240万円を目一杯使いたい方は、

19年分は特定口座に自動移換で良いですよね。

成長投資枠に移すと《平賀ファイナンシャルサービシズ(株)》

 慌てなくても大丈夫です

今年以降2027年末までは、NISA口座終了毎に

ロールオーバーよりひと手間多くなりますが「売却後成長投資枠で買い戻し」か、

「特定口座にそのまま移管」かの決断が必要となります。

自身の投資スタイルに向かい合う良い時期と思って下さい。

ただし、NISA口座満了の年内に急いで売却でなくても良いと思います。

例え、年明けに特定口座に旧NISA買付分が移管されても、

課税対象となるのは移管後に増えた分だけですから。

投資対象を見直したい、

あるいは成長枠240万円の使い方をじっくり検討したいのであれば、

急ぐことはありません。

新NISAを見越した、新たな運用商品がこれから出て来るかも知れません。

積立投資枠上限120万円、成長投資枠上限240万円、

皆様はどのように使われますか。

今回は、ご質問の多かったSBI証券からの通知についてでした。