IRフェアが最高だったわけ

日経新聞、日本取引所グループ(JPX) 主催の

IRフェアに行ってきました。

IRとは、投資家向けの広報で、

企業が投資家や株主に対して、

経営状況、財務状況、業績の見通しなどの

情報を提供するものです。

PRは、自社の商品を買って下さいの宣伝ですが、

IRは我が社に投資して下さいと投資を呼び掛けるもので、広報にも力が入ります。

普段なじみのないBtoB(企業から企業へ )の会社も多く、

直接コミュニケーションが取れる貴重な機会と思っております。

そんな中で印象に残った3つの企業をご紹介します。

決して投資を推奨するものではありません。

投資のご判断は、よく調べてご自身の判断でなさって下さいね。

(株)ケイファーマ(株式コード4896)

 

「IPO細胞を使った創薬開発の会社です。」

との声かけで、

「アルツハイマー病は、どうですか。」と、尋ねると、

「今説明をしていますのでどうぞ。」

 

ケイファーマは慶応義塾大学発のベンチャー 企業で、

グロース市場に2023年上場、従業員は20名とのことです。

 

脊髄損傷患者にIPS細胞を移植する動画が流れ、

「将来的には脳梗塞やアルツハイマー病にも展開し、様々な難治性の疾患に取り組んでいます。」との説明です。

特に、患者数の少ないハンチントン病のようなニッチな疾患にも取り組み、世界に向けて発信しています。

「今日の説明、29日の『クローズアップ現代』でも取り上げられているんです。」

「はい、しっかり録画して見ます。」

(株)ステムセル研究所(株式コード7096)

 

「へその緒バンクで~す。」

「へその緒を桐の箱に入れて保存するの?

 そんなのがビジネスになるの?」

(株)ステムセル研究所は臍帯(へその緒)と

臍帯血が家族の未来を救うと言うのです。

 

臍帯と臍帯血には幹細胞が豊富に含まれ、

再生医療に役立つとのことです。

実際に、事故で麻痺が残った小児へ臍帯血を

投与したところ階段を登れるようになった。

 

妹の臍帯血を脳性麻痺にかかったお兄ちゃんに

投与してから歩けるように、言語障害も改善した。

自閉症スペクトラム障害の臨床研究も始まっている。

(株)ステムセル研究所は、グロース市場上場ですが、国内シェア99%とほぼ独占のようです。

シンガポールの保管率20%と比べ国内での利用者はまだ少ないようで、

今後は出生数が450万件に上るインドネシアでも事業開始の予定とのこと。

臍帯や臍帯血が本人や兄弟の再生治療に役立つなんて知りませんでした。

出産時というワンチャンスなのですから、

「臍帯血バンク」を国が義務付けてもよいのではと思ってしまいました。

トピー工業(株)(株式コード7231)

 

「配当利回り4.4%です。」の呼び込みで、

説明会の席に着きました。

 

トピー工業は、プライム市場上場で1921年創業の100年企業です。車のスチールホイール、油圧ショベルの足回り製品では国内シェアNO1、鉱山用大型ホイールは世界シェア90%のグローバル企業との説明。

 

「株主優待は交通傷害保険で、(株主優待狙いの)桐谷さんも自転車に乗っているので喜んでます。」

鉄鋼とかお堅い企業の社員さんですが、ノリは軽く、

「今日も株は絶好調で上がってます。」

 

「でも、PBR0.48倍、ROE4.6%ではねぇ。」

なんて、いっぱしの投資家気分で冷やかしていると、

「はい、お土産です。」と、ドリップコーヒーを頂きました。

 最高でした今年のIRフェア

何年かぶりのIRフェアでしたが、どの企業さんのプレゼンも素晴らしい!

日本企業は小粒かもしれませんが、みんな世の中の社会のためになくてはならない、

もっともっと発展して欲しい会社ばかりでした。

でも、今回のIRフェア一番の目的は、

テレビ東京の「モーニングサテライト(モーサテ)」キャスターによるトークショーでした。

塩田真弓キャスターの大ファンです。

生、塩田さんを見てみたい!

残念ながら、私の席は後ろの方でほとんど見えず、結局スクリーンに映された塩田さんでした。

がっかりして帰路に就くと、なんと塩田さんとばったりです。

「今日は塩田さんを見に来たんです。」思わず声をかけてしまいました。

塩田さんは、「ほんとですか。」と、一緒に写真まで許していただきました。

嬉しい!! 美しい塩田さんの隣で舞い上がってしまいました。