ロールオーバーという厄介

2016年にNISA口座(つみたてNISAではなく一般NISAです)を使われた方は、是非最後まで読み進めて頂けますか。

 

 

 

「一般NISA口座」の非課税期間は5年間で、5年後もう一度5年延長でき、

都合10年、預け入れ額がいくら増えても税金はかかりません。

 

ロールオーバーとは、預入期間5年経過後毎にして頂く預け替え作業のことです。

 

2016年にNISA口座で株式や投資信託を買われた方は、

2020年末日で非課税期間の満了を迎えます。

 

2021年以降のNISA口座については、以下の選択肢があります。

 

全て翌年(2021年)のNISA口座に移す

ロールオーバーです。

この場合は、必ず手続きが必要となります。

利用している金融機関毎に手続き方法が違いますので確認下さい。

 

ちなみに

SBI証券は、郵送による手続き完了日は12月4日、

ネットでの完了日は12月8日です。

まだ余裕ね、なんて思って間際に慌てず、

なるべく11月中にお手続きください。

 

売却する

この場合、結果がプラスであっても確定申告の必要はありません。

NISA口座も無くなるのではなく、2021年は新たに120万円の

NISA枠ができますので、積立でも一括でも、NISAで買い付けが出来ます。

 

2016年に買われた銘柄ではないものにチェンジしたい方の選択肢です。

 

銘柄ごとに移管先を指定する

複数の銘柄のうち、2021年にロールオーバーするものを指定します。

イ.A・B・Cのうち、Aは売却あるいは特定口座に移管、

B・Cはロールオーバー

ロ.A・B・Cを全て特定口座に移管して、

2021年は新たな銘柄でNISA枠を使う

ケースバイケース、今後の運用方針によっても変わって来ます。

 

何も手続きをしない

ここが曲者です。

手続きをしないと、

2016年のNISA口座の残高は「自動的に特定口座」に移ります。

ケース1のように、NISA口座が逆にマイナスに働きます。

 

 

シンプルなNISAにしてほしい

 一般NISA口座は、2014年から始まりましたので、

既にロールオーバーをご経験の方も多いかと思います。

 

ロールオーバーなんてしなくても、

「生命保険料控除証明書」のようにシンプルにいかないものなのか。。

この時期になると思います。

 

そのためには、NISA(少額投資非課税制度)が、

恒久化とならなければ難しいでしょう。

 

「つみたてNISA」のように投資先が限定され、

希望するファンドが選べない。

煩雑な手続きのために利用されない「ジュニアNISA」。

ではなく「つみたてNISA」「ジュニアNISA」とも一本化し、

その代わりNISA枠は毎年60万円、期間は無期限にする。

では、だめなのでしょうか。

 

そろそろNISA制度も新しい在り方、

「NISA改革」が言われても良さそうなもの。。